ワイドについての基礎知識
正式名称は「拡大馬番号二連勝複式」。
他の馬券は正式名称を省略した形で呼ばれていますが,ワイドだけは略称じゃないのがおもしろい。
おそらく “拡大” のところを英訳してワイドと呼ばれているのだろうが,
馬券をよく見てみると正しい英訳は “Quinella Place”。 Wideちゃうんかい。
ちなみに払戻率は馬連や枠連と同率の77.5%に設定されています。
ワイドは「3着までに入る2頭の馬番号の組み合わせを当てる」という馬券。
選んだ2頭が1,2着 or 1,3着 or 2,3着ならばOKなので,3通りの的中パターンが存在します。
「複数の的中パターンがある」と聞くと,複勝を思い浮かべますが,
複勝と違って,ワイドは出走頭数による的中条件の変化はありません。
(※ 複勝の的中条件は通常3着以内だが,出走頭数が8頭未満のときは2着以内になる。)
あと細かいところでいうと,3着が同着の場合,3着どうしのワイドはハズレです。
ワイドは初心者向け?
さて,このワイドという馬券ですが,複数頭を当てる馬券の中ではもっとも的中条件が緩いため,
競馬サイトなどでは「初心者にオススメ!」と書かれていることが多いです。
それはその通りだけど,じゃあ競馬歴が長い人にはオススメできないのかというと,そんなことはない。
なぜなら,ワイドはその特性から,めちゃくちゃ汎用性が高いから。
的中条件の緩さによる当たりやすさもあり,穴馬からのワイドなら高配当も狙え,
それでいて2点 or 3点同時的中の可能性もある。
初心者でもベテランでも,的中率重視でも回収率重視でも,本命党でも穴党でも使える万能馬券!
実際,私が馬券の買い目を考えるときのベースはワイド。
もちろんオッズによって馬連や複勝,3連系を買うこともありますが,すべてワイドからの派生。
私はワイドの可能性に気づいて,馬券の軸足をワイドに移してから成績が安定しました。
以前の私のように,「ワイドは初心者の馬券。当たっても安いし。」と決めつけて,
ほとんど買ったことがないという人は非常にもったいないです。
ワイドをうまく活用して,勝ちパターンを増やしていきましょう!
ワイドはこう買え!
ワイドは汎用性が高いので,どんな場面でも使いやすい。
ワイドをメインにしてもいいし,単勝や複勝,馬連の補助にしてもよし。
唯一やっちゃダメなのは多点買い。 ワイドのオッズはそんなに高くないので,人気馬が軸なら1〜3点,
穴から買うとしても最大6点には収めたいですね〜
だからまぁ,「買いすぎなければご自由にどうぞ」というのが私のワイドに対する結論ですが,
そう言われても初心者は困ると思うので,いくつかオススメの買い方を挙げておきます。
1. 本命2頭1点勝負 〜馬連の保険として〜
馬連の記事でも書きましたが再掲。
メンバーの中で実力的に抜けている2頭がいるならば,その2頭で馬連1点勝負!
…と,いきたいところですが,競馬に絶対はないので保険としてワイドも馬連と同額押さえておく。
買おうと思っている馬が圧倒的1番人気と2番人気だったらオッズ的に微妙ですが,
そうでなければリスクヘッジとしては悪くないと思います。
(実際,私はワイドを買っていて命拾いしたことが…笑)
ちなみに,馬連の保険としてではなく,はじめからワイド1点だけを厚く買うのはどうなんだ?
と考える人もいると思いますが,その場合は3連複2頭軸ながしも視野に入れましょう。
ながす相手が絞れるならば3連複で勝負した方が配当的に美味しい場合が多いです。
2. 高配当狙い! 穴馬どうしのワイド
私が穴党なのは「当たるかどうかわからないのに,当たっても安かったら虚しい」と思っているから。
そういうわけで,競馬をはじめてしばらくは高配当狙いの3連系,特に3連複を買ってたんですが,
ある日気づいたんですよね。 「3連複だからといって高配当とは限らない!」と。
そう。 3連複って最低でも中穴1頭,大穴1頭くらい来てくれないと,思ったより安かったりする。
「高配当獲るために穴が2頭来ること前提の3連複を買うんだったら,ワイドでいいのでは?」
そのことに気づいてからだいぶ収支が安定したように思います。
まずは来そうな大穴を2頭まで選び,その次に相手となる中穴を2頭ピックアップします。
狙える大穴が1頭しかいなければ,その馬を軸にしてながし買い。
大穴と中穴を2頭ずつ選んだ場合は,1列目に大穴2頭,2列目に中穴を含めた4頭すべてを置いて
ワイドフォーメーション5点買いで勝負。
4頭ボックスでも悪くないですが,中穴どうしのワイドって案外オッズ低いので私は切ります。
狙ってるのはあくまで高配当ですからね〜
この買い方で40〜50倍のワイドはそれなりに当たるし,100倍以上も何回か当ててます。
以前の私のように高配当=3連系と思い込んでワイドに手を出してこなかった人は
ぜひこの穴ー穴ワイドを試してみてください!
まとめ
ワイドの魅力に気づいてからかなり買い方を研究したんですが,なかなか奥が深い馬券です。
万能な馬券と書きましたが,ワイド一辺倒でもダメで,他の馬券への派生も常に頭に入れつつ,
臨機応変に立ち回ることがうまく使いこなすポイント。
いろんな馬券を試した後で改めてその魅力に気づく。ワイドとはそういう馬券かもしれません。
「競馬はじめて最初のうちは買ってたけど,最近ワイド買ってないなぁ」という人は,
この機会にいま一度ワイドを見直してみてください。
もちろん初心者の方も連系馬券の第一歩として,積極的に買ってみていただければと思います!